2016/10/26

Prospect Profile #10: Brett Mooneyham

[2016年10月最終更新, 2015年3月更新, 2014年4月更新, 2013年5月オリジナル]

第10回は2012年ドラフト3順目入団の大型左腕Brett Mooneyhamです。

[Player Data]
Name: Brett Mooneyham
Position: LHP
Born: January 24, 1990
Birthplace: Merced, California
School: Stanford
Height: 6-5
Weight: 235
Bats: Left
Throws: Left
Draft: 2012-3
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 20(2013)⇒22(2014)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
球威はあるものの制球力に難ありという長身投手にありがちなプロフィール。フォーシームは90マイル台前半をコンスタントに計時するが制球が悪く、フラットな球筋であることもあって、高めに浮いたところを痛打されてきた。制球に苦しむ理由はアームスロットが安定しないことと言われる。長身を活かすためにリリースポイントを上げることを含め、プロ入り後フォームの改造に取り組んでいる。70マイル台のカーブとチェンジアップも投げるが、有効な武器とはなっていない。

[Background]
父親のBill Mooneyhamは1980年のドラフト1順目全体10位でエンゼルスに入団し、1シーズンだけとはいえ1986年にアスレティックスで45試合に登板(4勝5敗)した元メジャーリーガー。

Brett本人も早くからプロスペクトとして注目を集め、高卒時の2008年ドラフト(15順目)でパドレスが指名し100万ドルを超えるボーナスを提示したが、これを蹴ってスタンフォード大に進学。しかし、大学では伸び悩み、さらに3年生となった2011年シーズンは指を故障して全休。それでもナショナルズが38順目で指名したが契約せず大学に戻る。

4年生となった2012年シーズンは全体1位指名かと言われていながら8位指名に終わった(あげくパイレーツ入団を拒否して大学に戻った)Mark Appelに続く、スタンフォード大の2番手投手として投げたが、15試合83.1イニングで4.75/1.42と物足りない数字。イニング数を上回る奪三振を記録したことは評価できるが、39四球15死球はいかにも多い。

シーズン前は1順目下位指名もあると言われていた評価を下げ、2012年ドラフトを前にしたBAランキングでは120位。結局、3順目全体111位でナショナルズが指名し、スロット金額の42.8万ドルで契約合意。契約後、Auburn(SS)でデビューして10試合に登板。42.1イニングで2.55/1.23、四球率は高くないが奪三振率も低いという良いのか悪いのか分からない投球。

2013年はHagerstown(A)のローテーション投手として開幕したが、3試合目の4月17日の登板で腕の痛みを訴えて途中降板。心配させたが、6月上旬に戻った後はSouth Atlantic Leagueの打者を圧倒。結局17試合の先発で10勝、1.94/0.98の好成績を残して9月にPotomac(A+)へ昇格。Potomacでの3試合では打ち込まれた。

2014年はPotomac(A+)のローテーション投手として開幕たが、10試合に登板して7.36/2.12、イニング数を上回る四球を許すなど散々な結果。いったんフロリダのキャンプ地に送り返された後、Auburn(SS)での調整登板を経て戻ったHagerstownでも、7試合で3.94/1.69と冴えない結果で7月末にシーズン終了。

ラスト・チャンスとなった2015年。Hagerstownのブルペン投手として開幕したが、10試合に登板した時点で7.78/2.14という成績しか残せず、6月3日についにリリースされた。その後、メジャーリーグ傘下でのプレー記録は見当たらない。

[Comment]
1年以上前のことなので今さらですが、2015年6月にリリースされたことを確認したので更新しておきます。Prospect Profile シリーズで取り上げた選手がこのような形でキャリアを終えるというのは寂しいですね。(2016年10月)

7月末がシーズン最終登板となったのが故障のためなのかどうかがはっきりしませんが、いずれにせよ年齢も既に25歳。今シーズンがラスト・チャンスとなりそうです。(2015年3月)

心配したほど長引くこともなく故障から復帰し、Aを支配したということでまずは成功のシーズンとなりました。相変わらずの制球難が続いており、先発投手として大成できるかブルペン左腕として促成栽培されることになるか、2014年が勝負の年になりそうな予感がします。(2014年4月)

既に23歳で速い昇格が期待されていただけに、早々の故障離脱は痛い。体格に恵まれ素質もあると期待されていた投手。早く復帰して、投球フォームを固め、Ross Detwilerのような感じで育ってくれることを期待しています。(2013年5月)

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