2017/05/15

5/14② Scherzerの熱投に応える勝利

W6-5 Phillies (Season 24-13)
Scherzer 6.0IP 3ER 9H 8K
J. Turner(BS1, W2-1) 0.2IP 1ER 1H 1BB 1K
Albers(SV2) 1.0IP 0ER 1K
Harper 3/4 double 2RBI
Taylor 1/4 HR(2) R 2RBI

ダブルヘッダーの2戦目はなんだか異様な試合になりました。

3回までは危なげなくフィリーズ打線を抑えていたMax Scherzerに4回、アクシデントが襲います。先頭のAaron Altherrへの内へのチェンジアップが太もものユニフォームにかすったという判定で死球。続く打者はMichael Saunders。その4球目を弾き返されたラインドライブがScherzerの左足の膝のやや下?に直撃(ボールは大きく弾んで内野安打)。Scherzerはその場で倒れ込み、一度は立ち上がったものの、あまりの痛みに頭を抱えて再びた倒れ込んでしまいました。球場全体が悲鳴に包まれ、退場は間違いないと思われましたが、立ち上がり、再びマウンドへ。なんと続投。観客は総立ち。ただ(球速は変わりませんでしたが)、やはり微妙なコントロールが乱れ、この回2本のタイムリーを打たれて逆転を許してしまいました。

しかし、一度ベンチに戻って再び上った5回、アドレナリン全開のScherzerがやってくれました。打者3人に対して、全てストライクの9球で3奪三振。これはこれで球場は異様な雰囲気になりました。

そしてScherzerにとって最終回となった6回。味方が逆転してくれた直後でしたが、3本のヒットを打たれて同点とされ、さらに2死1,2塁からDaniel Navaの打球はセンター前へ抜けようかという当たりで、抜けていれば逆転となるところでしたが、ここでTrea Turnerがダイビングキャッチ(取った場所は二塁ベースよりはるか右)、サードAnthony Rendon、キャッチャーJose Lobatonと転送し、本塁を狙った走者をタッチアウトとして何とか切り抜けました。Max Scherzerの気魄あふれる熱投が、あの守備を生んだように感じました。

その裏、2死2塁からBrian Goodwinがレフト線にタイムリー二塁打を落とし、勝ち越しに成功。このまま勝っていれば、Scherzerに白星が付くはずでした。

が、この流れに乗れないのがナショナルズ・ブルペン。7回表はMatt Graceが幸運にも恵まれて3人で片付けましたが、8回表はGraceと続くJacob Turnerが2つの四球でランナーをためて、逆転三塁打を打たれる不始末。またもブルペンのために試合を落とすことになるのかと覚悟しました。

そんなブルペンを救ったのが、Michael Taylorの一振りでした。8回裏1死1塁で打席に入ると、真ん中に入ってきた初球を振り抜いた打球はレフトポールに直撃する逆転2ランとなりました。大事なところで三振ばかりしているようなイメージのあるTaylorですが、この本当に大事な場面で素晴らしい仕事をしてくれました。

そして1点リードのセーブシチュエーションで起用されたのはMatt Albers。Shawn Kelley、Koda Gloverは前日から連投ということで選択肢になく、この日の第1試合でも投げたAlbersが連投。誰もがハラハラして見守る中、Albersは落ち着いたピッチングで見事、三者凡退でゲームセット。このセーブは、チームのブルペンにとって大事なセーブになったはずです。

決して美しくはないものの、この試合には何としても勝ちたいのだというScherzerから始まったチーム全体の気持ちが伝わってきた1勝。今日は、MVPを1人に選べません。

MVP: Max Scherzer、Michael Taylor、Matt Albers

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