2016/12/17

ロースター異動まとめ(2016年12月)

12/1 Jose Lobatonと年俸調停を回避して1年契約
12/2 Derek Norrisをトレード獲得
12/2 Ben RevereがノンテンダーFAとして退団(Danny Espinosaを含め他の対象者には契約提示)
12/7 Adan Eatonをトレード獲得(Lucas Giolito, Reynaldo Lopez, Dane Dunningを放出)
12/10 Danny Espinosaをエンゼルスへトレード (Austin AdamsとKyle McGowinを獲得)
12/14頃 Emmanuel Burriss等とマイナー契約



● Jose Lobatonと年俸調停を回避して1年契約
昨日から、パイレーツとの間でAndrew McCutchenのトレードの話題で盛り上がっています。うーむ。いい選手だと思いますが、今季は打撃が大きく落ち込み、守備もセンターを任せるには心許なくなっています。そのMcCutchenの残り2年に対して、パイレーツはVictor Robles、Reynaldo Lopezにさらにもう1人を要求しているという噂。Robles1人でも出し過ぎだと思います。。。

さて、年俸調停対象選手に対する球団側からのオファー期限が2日の金曜日に設定されているところですが、この期限の前日に、Jose Lobatonとの間で1年157.5万ドルで合意しました。FA前の最終年となる来季も、引き続き、控え捕手としてロースター入りすることになります。問題は、正捕手。Pedro Severinoに任せてみるのか、それともトレードか、はたまたFA選手(Matt Wieters?)か。Severinoに任せてもいいと思うのですが、どうでしょうね。


● Derek Norrisをパドレスからトレードで獲得
控え捕手としてLobatonと契約した翌日、早くも正捕手候補についても答えを出しました。パドレスからトレードでDerek Norrisを獲得。ナショナルズからは今季Hagerstown(A)で投げていた先発右腕のPedro Avila投手がパドレス傘下に移ります。(詳細は別記事


● Ben RevereがノンテンダーFAとして退団
12月2日が年俸調停対象選手への球団からの契約提示期限だったのですが、この期限を前に、1年契約(例.Lobaton)やトレード(例.Norris)など対象選手をめぐる様々な動きがありました。そして迎えた期限の日、ナショナルズはBen Revereに契約を提示せず、この結果、Revereはいわゆる「ノンテンダーFA」としてFA選手となりました。

昨オフ、Drew Storenとのトレードで加入。FA退団したDenard Spanの後釜の1番センターと期待されましたが、開幕戦での負傷に始まり、とにかく打てず(103試合、375打席で.217/.260/.300)、NLDSのロースターからも外れる始末。年俸調停プロセスを経ての予想年俸が900万ドル程度とあってノンテンダーが予想されていましたので、驚きはありません。なお、トレード相手だったDrew Storenも非常に残念なシーズンを送った末にFAとなり、メジャー契約を得られるかどうか微妙な情勢となってしまっています。

Revere以外の年俸調停対象選手、すなわち
Bryce Harper
Tanner Roark
Anthony Rendon
Danny Espinosa
それに獲得したばかりのDerek Norris
の計5選手には契約を提示しました。Espinosaについてはノンテンダーの噂もありましたが、守備力だけでも十分に価値のある選手なので、契約提示は賛成です。


● Adam Eatonをトレード獲得(Lucas Giolito, Reynaldo Lopez, Dane Dunningを放出)
Andrew McCutchenを中心としたトレードパッケージをパイレーツと交渉しているという情報が流れていましたが、蓋を開けてみれば、ホワイトソックスとの間でAdam Eatonのトレードに合意しました。対価は、Lucas Giolito, Reynaldo Lopez, Dane Dunningのトッププロスペクトの3投手。高くはつきましたが、Eatonのリーズナブルな契約内容などを鑑みると許容範囲のトレードでしょう。少なくともMcCutchenよりはずっといい。(詳細は別記事

ただ、GiolitoとLopezを放出したことで上層の先発投手がかなり手薄になりました。Stephen StrasburgとJoe Rossの健康状態に不安が付きまとうことを思うと、さらなるトレードかFAで多少補強するのではないかと見ています。


● Danny Espinosaをエンゼルスへトレードし、Austin AdamsとKyle McGowinを獲得
長年ナショナルズの二遊間を守ってきたDanny Espinosaがエンゼルスへトレードされました。Adam Eatonの獲得でTrea Turnerがショートに回ることになり、浮いた形になったEspinosaを放出ということで驚きはありません。昨年、Yunel Escobarをやはり2人の右腕投手との交換でエンゼルスにトレードしたのがちょうど1年前の2015年12月10日だったという点はちょっと驚きましたが。

獲得したのは、ぎりぎりプロスペクトとしての期待感を維持しているという感じの25歳の2人の右腕投手。Austin Adamsはブルペン、Kyle McGowinは先発投手として育成されています。うち、Adamsは先月、ルール5ドラフトを前に40人ロースター入りを果たしています。ちょっとは期待できるかな。(詳細は別記事


● Emmanuel Burriss, Jacob Turner, Tim Collins, Mike Broadwayとマイナー契約
以下の4選手とマイナー契約。Non-Roster Inviteeとしてスプリングトレーニングに参加します。

Emmanuel Burriss, INF 
Jacob Turner, RHP
Tim Collins, LHP
Mike Broadway, RHP 

Emmanuel Burrissは31歳の両打ちのミドル・インフィールダー。2008-2012年にはジャイアンツで282試合に出場実績があります。その後しばらくマイナー暮らしが続きましたが、2015年の夏場にナショナルズでメジャーに復帰(5試合だけでしたが)。今季はフィリーズで39試合に出場していたので、出戻りになります。

右腕投手のJacob Turnerは2009年のドラフト1順目全体9位でタイガースに入団し、2012年には20歳でメジャーデビューした元トッププロスペクト。ただ、メジャーでは結果を残せず、故障もあって2015年はついにメジャー登板なし。今季は夏以降ホワイトソックスでモップアップを務めましたが、24回1/3で防御率6点台後半と散々でした。

Tim Collinsは2011-2014年にはロイヤルズで4シーズン計228試合に登板し、防御率3.54と活躍したブルペン左腕。2014年の途中にヒジを痛め、それでもポストシーズンで4試合に登板しましたが、オフに自身2度目のTJ手術。以降リハビリに取り組んできましたが、昨季・今季はマイナーでの登板さえありませんでした。まだ27歳なので復活すれば面白い存在です。

Mike Broadwayは29歳のブルペン右腕。ジャイアンツで2015年にメジャーデビューしましたが、今季はマイナーに落とされ、夏に横浜ベイスターズに移籍してプレーしました(横浜では5試合だけ)。

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