2016/12/31

2016 シーズンレビュー 6: 開幕前予想の結果

(なんとか間に合った)最後は、恒例の開幕前のシーズン予想の答え合わせです。ご笑納ください。

(青字が開幕前の予想。)


1. Papelbonが故障離脱し、Riveroがクローザーに
結局ナショナルズのクローザーとして開幕してしまったJohnathan Papelbon。しかし、被弾が多く、試合を壊すこともあり、登板するだけでブーイングの嵐。4月下旬に肩の痛みを発症してDL入り。そのままシーズン終了。当初はShawn KelleyとFelipe Riveroの2人が試されるが、次第にRiveraがクローザーの地位を確立する。Riveroは最終的に32セーブを記録。

△ 不安定なピッチングながらなんだかんだと7月下旬までPapelbonがクローザーを務め、チームトップの19セーブ。Mark Melanconのトレード獲得でようやく解雇。以降、Melanconが17セーブを記録。なお、Riveroはセットアッパーとして活躍し、Melanconとのトレードでパイレーツに移籍して、2チームで計26ホールドを記録。


2. Strasburgがノーヒッターを記録、サイ・ヤング賞受賞
Stephen Strasburg が、4月28日のフィリーズ戦で、17奪三振、与四球2のノーヒッターを達成。これを含め4完投勝利を飾るなどシーズン通じ圧倒的なピッチングを展開。20勝、250奪三振、防御率2.20という好成績でサイ・ヤング賞を受賞。

△ 投手レビューで書いた通り、7月下旬に一瞬だけサイ・ヤング賞候補と言われましたが、残念な形でシーズン終了。ノーヒッターもならず。なお、MLB全体でもノーヒッターは4月のJake Arrietaのみ。打高投低の気配なのでしょうか。


3. Scherzerが完全試合を達成
Max Scherzerが開幕戦白星を飾ると、4月だけで5勝するなど、前半戦はチームを引っ張るピッチング。オールスター空けにしばらく調子を落とすものの、9月に入ると再び調子を上げ、13日のメッツ戦では完全試合を達成。最終的には16勝、210奪三振、防御率3.00。メジャー初本塁打も記録する。ポストシーズンでもエースとしての活躍を見せる。

△ サイ・ヤング賞の記事、投手レビューも参照ください。開幕戦では勝ち負けが付かず(チームは延長戦勝利)、やや出遅れた感じで4月は2勝止まりでしたが、尻上がりに調子を上げて8、9月に各4勝を積み上げ、チーム最終戦でも勝利投手となってシーズン20勝を達成しました。20勝、34先発、228.1投球回数、284奪三振はいずれもリーグトップ。防御率も2.96と私の予想をかすかに下回る好成績を残し、見事にサイ・ヤング賞を受賞。NLDSでもエースとして第1戦と第5戦に先発しましたが、どちらもチームを勝たせることはできなかったので、これは来季の課題。ホームランはありませんでした。


4. Turnerが6月に昇格、新人王
Trea Turnerの昇格は6月7日。しばらくはなかなかヒットがでないものの、ベンチ・フロントは我慢してレギュラー起用。これに応え、7月に3割を超える打率、盗塁や内野安打、三塁打を量産。センセーションを巻き起こし、ナ・リーグ月間最優秀新人を受賞すると、以降は1番ショートで完全に定着。最終成績は、打率.324、6三塁打、5本塁打、45盗塁。ナ・リーグ新人王を受賞。

△ 最初の昇格は6月3日。ま、これは3日間だけで本格昇格は7月8日でした。あっさりとリードオフに定着し、最終的な打撃成績は、打率.342、8三塁打、13本塁打、33盗塁と期待を上回る成績。8月、9-10月にナ・リーグ月間最優秀新人を受賞。惜しくもリーグ新人王はCorey Seager(ドジャーズ)に持って行かれましたが、それでも十分な活躍でした。大きく予想と違う展開となったのはポジション。チーム事情から8月以降はセンターのレギュラーを務めました。


5. Giolitoが6月にメジャーデビュー
さらに、Lucas Giolitoも6月21日のドジャーズ戦でメジャーデビュー。開幕はAA。快投を続け、先発陣に故障が発生したこのタイミングで抜擢される。デビュー戦は5回2失点6奪三振で勝ち投手になる。その後はローテーション投手として投げるが、抑えたり打たれたり。投球回数制限のため8月下旬でシーズン終了。4勝3敗、防御率3.41の成績。

△ AAで開幕から好投し、DL入りしたStephen Strasburgに代わって6月28日のメッツ戦でメジャーデビュー(ここまでの予想は完璧でした)。デビュー戦は4回無失点の好投を続けながら雨のために降板。以降はメジャーでは打たれてばかりで、マイナーと行ったり来たりとなり、9月はブルペンに回りました。0勝1敗、6.75の不本意な結果。思えば、デビュー戦が白星に最も近かった。オフにトレード退団。


6. Ramosが大ブレイク
春先のレーシック手術で回復した視力の効果でWilson Ramosの打撃が大ブレイク。4月の打率はなんと.350、8本塁打を記録。開幕時は下位だった打順を次第に上げ、6月にはHarperのすぐ後ろを打つようになる。夏以降は疲れから調子を落とすが、それでも最後までレギュラーとして活躍。打率.290、24本塁打、100打点を記録。堂々たる成績で、MVP投票でも得票し、QOオファー対象としてFA市場に出る。

△ 野手レビューで書いた通り、大ブレイクのシーズンとなりました。シーズン終了直前の右膝負傷のため、QOは提示されることなくFAとして退団してしまいました(レイズと契約)。


7. オールスターにHarper、Strasburg、Scherzer、Rendon
Harperがファン投票での選出。前半戦にMVP級の活躍のRamosと、やはり好調の投手、StrasburgとScherzerが選ばれる。Strasburgは先発投手の栄誉。ファイナルボートの対象にAnthony Rendonが挙がるものの落選。

○ ファン投票でBryce Harper。それに加えてDaniel Murphy、Wilson Ramos、Stephen Strasburgが当初選出され、出場辞退したStrasburgに代わってMax Scherzerが選ばれました。Anthony Rendonの予想は外しましたが、代わりに2人も入ったので大満足です。


8. フラッグディールトレードでJohn Axfordを獲得
Papelbonの離脱後、弱点となっていたブルペンを補強するため、アスレティックスとの間でトレードを成立させ、John Axfordを獲得。ポストシーズンでもメインセットアッパーとして活躍。

○ ブルペンを補強するという方針の下、7月末にパイレーツからクローザーとしてMark Melanconを獲得。さらに、8月末にはブルペン左腕のMarc Rzepczynskiをアスレティックスから獲得。2人はポストシーズンでも活躍してくれました。


9. Harperが本塁打王、リーグMVP(2年連続)
開幕から打棒爆発のHarper。4月、6月、8月にそれぞれ10本塁打以上を打ち、リーグ月間MVP。最終的には53本塁打、110得点、100打点、341/.549/.739で満場一致の2年連続リーグMVPに輝く。打点でAnthony Rizzoに届かず、三冠王は逃す。ポストシーズンでも大活躍。

× 野手レビューでも書きましたが、4月は素晴らしくリーグ月間MVPを受賞しましたが、以降は惨憺たる結果。ポストシーズンでも貢献できず。


10. ワールドシリーズ制覇!
4月は貯金4の地区2位スタート。5月に入ると大きな連勝があり、早々にメッツから奪首。そのまま独走態勢に。レギュラーシーズンは、95勝67敗で地区優勝。ディビジョン・シリーズでドジャーズを、リーグ・チャンピオンシップではメッツを破って球団初のリーグ優勝(シリーズMVPは4本塁打11打点のHarper)。そして、ワールドシリーズでは 4勝3敗の接戦となるが、アストロズを倒す(シリーズMVPは先発に抑えに大車輪の活躍を見せたScherzer)。

【プレーオフ進出チーム予想】
(ナショナル・リーグ)
東:ナショナルズ
中:カブス
西:ドジャーズ
 ワイルドカード:①パイレーツ、②ジャイアンツ
(アメリカン・リーグ)
東:レッドソックス
中:タイガース
西:アストロズ
 ワイルドカード:①ブルージェイズ、②ロイヤルズ

△ レギュラーシーズン95勝67敗で地区優勝は完全正解!。ディビジョン・シリーズでドジャーズに当たるところまで正解。以降の結果は改めて書く必要はないでしょう。

【プレーオフ進出チーム予想】のうち、ナ・リーグはワイルドカード①がメッツだった以外の4チームが正解でした(ナショナルズがメッツをNLCSで破る予想になっていたのはなぜでしょうね 笑)。


以上です。皆様、よいお年をお迎えください。来年も当ブログをよろしくお願いします。

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