2016/08/01

ロースター異動まとめ(2016年7月)

※ 2016年7月は忙しい日々でした。

7/3 Stephen Strasburg 復帰、Joe Rossが右肩痛でDL入り
7/4 Jonathan Papelbon 復帰、Michael Taylorがマイナー行き
7/8 Ryan Zimmerman DL入り、Lucas Giolito マイナー行き、Trea TurnerとTaylorを招集
7/19 Reynaldo Lopezが初昇格、Sammy Solisが右膝痛でDL入り
7/20 Koda Glover 初昇格、Lopezをオプション、Nick LeeをDFA
7/24 Giolito 再昇格、Gloverをオプション
7/26 ZimmermanとSolisがDLから復帰, GioiltoとTaylorをオプション
7/27 Stephen Drewが重度のめまいでDL入り、Wilmer Difoが今季初昇格
7/29 Jose Lobatonが左肘痛のためDL入り、Pedro Severinoが昇格
7/30 パイレーツとの間でトレードに合意(Mark Melanconを獲得し、Felipe RiveroとTaylor Hearnを放出)【後日別記事予定】
7/30 Reynaldo Lopezを再招集
7/31 Melanconが25人ロースター入りし、Lopezをオプション



● Stephen Strasburg 復帰、Joe Rossが右肩痛でDL入り
背中の痛みで2度にわたって先発を回避し、DL入りしていたStephen Strasburgが、3日のレッズ戦に先発するために復帰しました。マイナーに行ったりすることはなく、ブルペンセッションで調整してきてきました。痛みは完全になくなったとのこと。信じましょう。

Strasburgが間に合わない場合に先発することが想定されていたLucas Giolitoがマイナーに戻されるものとばかり思っていましたが、蓋を開けてみれば、なんとJoe RossがDL入り。Giolitoはそのままローテーションに残ることになりました。

心配なのはRoss。昨日の登板でファストボールの球速が92マイル程度と、それまでに比べて3マイルほど遅かったことが心配されていましたが、DL入りの理由は右肩の炎症。肩か・・・。重い症状でないことを願うばかりですが、極めて心配です。

● Jonathan Papelbon 復帰、Michael TaylorをAAAにオプション
連日のサプライズです。

わき腹を痛めて6月中旬からDL入りしていたJonathan Papelbonが復帰。マイナーでの調整登板を済ませ、万全の状態での復帰であり、クローザーの地位に戻ります。

驚きだったのは、代わって25人ロースターから外れたのが投手ではなく、外野手のMichael Taylorであったこと。近頃披露の色が見えるブルペンを通常より1人増やし、厳しい状況をのり切ろうという考えのようです。

それにしてもTaylorは残念です。スプリングトレーニングでの好成績、開幕以来、Baker監督からの「偏愛」とでも言うべき支持を受けがら、さらにレギュラーのBen Revereが故障で出遅れたり、不振だったりということで、レギュラー定着にはこれ以上ないという程のチャンスに巡りあいながら、60試合に出場し、.225/.266/.372と全く結果を残せませんでした。Syracuse(AAA)でやり直しです。がんばりましょう。

● Ryan Zimmerman DL入り、Lucas Giolito マイナー行き、Trea TurnerとMichael Taylorを招集
水曜日の試合でスイングしたときにわき腹を痛めたRyan ZimmermanがDL入りとなりました。開幕からレギュラー出場しながら、221/.284/.402と打撃不振。とはいえ、「バットから打ち返された打球の速度」というスタッツではリーグでトップ10に入っており、運が悪いだけでそのうち数字は付いてくるはずと言われ続けてきましたが、結局、そうなる前にDL入りとなってしまいました。うーむ。。。

また、7日に先発したLucas GiolitoをSyracuse(AAA)にオプションしました。7日の試合では打ち込まれて4回途中で降板しましたが、その結果は関係なく、この後のスケジュールを見ると移動日もありオールスター明けまでは4人で回せることから予定していたとのことです。Harrisburg(AA)からメジャーに昇格しており、AAAも初挑戦。しっかり調整して、(もしJoe Rossが間に合わないようなら)オールスター明けに戻ってきて下さい。

これで空いた25人ロースターの2つのスポットに入ることになったのが、Trea TurnerMichael Taylorの2人。

TurnerはAAAで.302/.370/.471としっかり結果を残して待機しながら、Danny Espinosaがあまりに好調で昇格の機会が巡ってこないまま、センター守備の練習までし始めていたようですが、ひとまずメジャーに昇格して、内野手の控えを務めることになるようです。それはそれで、うーん、という感じです。

そして、先日降格されたTaylorもわずか3日で再昇格。とはいえ、Ben Revereが悪くない中、どれだけ出場機会をもらえるでしょうか。

● Reynaldo Lopezが初昇格、Sammy Solisが左膝痛でDL入り
オールスター前後は4人で回せていたローテーションでしたが、いよいよ5人目が必要。しかし、Joe Rossはキャッチボールをしている程度で復帰にはほど遠い状況で、6月から7月にかけて2試合に先発したLucas Giolitoについては、変化球を磨く必要があるというフロント・ベンチの判断でマイナーに留め置かれることに(確かに、追い込むことはできても決め球に苦労している印象がありました)。

そこで白羽の矢が立ったのがReynaldo Lopez。ドミニカ出身の22歳の右腕。2012年に契約してから、マイナーの階段を登り、今季開幕前のBAランキングで全体92位に評価されるトッププロスペクトに成長。今季はHarrisburg(AA)で開幕して16先発で3.19/1.25、イニング数を遥かに上回る奪三振を奪う好成績を残し、6月末にSyracuse(AAA)に昇格。オールスターの前座として開催されるFutures Gameにも出場しました。武器は100マイルにも達する速球を主体に、カーブ、チェンジアップを投げるようですが、変化球はまだ発展途上との情報もあります。さて、どんなピッチングを見せてくれるでしょうか。

25人ロースターのスポットは、Sammy SolisがDL入りすることで空きました。Solisは25試合に登板して2.43/1.21となかなか健闘していましたが、右膝を痛めていたとのことです。肩、ヒジでなかったのが不幸中の幸い。しっかり治して、またAAAで備えていてください。

40人ロースターのほうは、Abel De Los Santosをウェイバーにかけたところ、レッズにクレームされて移籍することになりました。昨季、ブルペンが苦しい時期に2試合だけ登板(メジャーデビュー)しましたが、今季はSyracuse(AAA)で開幕するも、今一つでHarrisburg(AA)に降格していました。新天地で頑張ってください。

● Koda Glover初昇格、Lopezをオプション、Nick LeeをDFA 
昨日メジャーデビュー初先発を果たしたReynaldo LopezをSyrcuse(AAA)にオプションし、ブルペン右腕のKoda Gloverを昇格させました。

昨日の試合後のBaker監督などのLopezへの評価は決して悪いものではありませんでしたが、一夜明けると降格となりました。将来性は十分に感じさせるものだったと思います。しっかり経験を積みましょう。5日後の先発は、Joe Rossはリハビリ登板を開始するという情報が入っているので、自然体で行けばLucas Giolitoが濃厚です。

代わって昇格したのがGlover。これがメジャー初昇格(早速20日の試合で1回無失点のデビューしました)。これはかなりのサプライズです。2015年ドラフトの、しかも8順目入団。決してトッププロスペクトというわけではなく、昨年夏に契約した後、SSとAで好投。5月17日の記事でも紹介しましたが、今季は開幕からPotomac(A+)好投を続け、あれよあれよという間にSyracuse(AAA)まで昇格していましたが、まさか今季、しかも9月を前に昇格してくるとは予想もしていませんでした。90マイル台後半の速球を主体に、とにかく三振がとれる投手です。2013年と2014年のドラフトからは誰もまだメジャーデビューしておらず、2012年組でさえまだGiolitoだけだというのに、これだけ早く2015年組からメジャーリーガーが誕生するとは。当初は大量リードか敗戦処理かもしれませんが、将来のクローザーとして期待しましょう。ちなみ、アメリカ先住民のチェロキー族の出身で、Kodaという名前は「熊」を意味しているそうです。

40人ロースターの枠を作るために、ブルペン左腕のNick LeeがDFAされました。2011年ドラフトで入団以来、少しずつ階段を上り、昨年11月にルール5ドラフトを前に40人ロースター入りを果たしましたが、今季はHarrisburg(AA)で防御率4点台半ばと低迷していました。スプリングトレーニングでもなかなかいい左腕と評価を受けていたので、ちょっと残念です。(ウェイバークレームされることはなく、ナショナルズ傘下にとどまることになりました。)

● Giolitoが再昇格、GloverをAAAのにオプション
25日の試合に先発するため、Lucas Giolitoが再昇格し、Koda GloverをSyracuse(AAA)にオプション。

Giolitoは8日に降格させられた後、Hagerstown(A)での調整登板の後、Syracuseで7回途中1失点(自責点0)、7奪三振と好投し、再昇格を勝ち取った形。今度こそ、と意気込んでいたと思いますが結果はこちら・・・。

Gloverは大量リードと敗戦処理の2試合2イニングだけでしたが、許した走者は単打の1人だけ。今後も機会が与えられるのではないでしょうか。

● ZimmermanとSolisがDLから復帰, GioiltoとTaylorをオプション
同じ名前が何度も何度も出てきますが、今月前半からDL入りしていたRyan ZimmermanとSammy Solisの2人が復帰し、前日の先発で打ち込まれたLucas Giolitoと最近すっかり影が薄くなってきたMichael Taylorの2人がSyracuse(AAA)にオプションされました。

これで先発投手はまた4人になってしまいましたので、また直ぐに次のロースター変更があるはずです。ちなみに、先日降格させられたReynaldo Lopezは24日にAAAで先発し、9回4安打無四球完封勝利を上げています。頑張ってますね。

● Stephen Drewが重度のめまいのためDL入りし、Wilmer Difoが今季初昇格
しばらく前から風邪のような症状を訴えて欠場が続いていた(ただし、23日の試合では代打でサヨナラ打)Stephen Drew。検査の結果、ただの風邪ではなく、重度のめまいで精密検査が必要とのことで、DL入りとなりました。代打が中心ながら、.262/.319/.563、7本塁打(うち代打本塁打が4本)と大きく貢献してきてくれていた選手なので、離脱は正直痛いです。

代わって、Wilmer Difoが今季初昇格。今季は開幕からHarrisburg(AA)のショートとしてプレーし、.255/.320/.343、5本塁打、23盗塁とまずまずの成績を残していました。出場機会は少ないと見込まれますが、チャンスは活かしたいでしょうね。

● Jose Lobatonが左肘痛のためDL入り、Pedro Severinoが昇格
7月20日以降、ずっとWilson Ramosが先発し続けていて、Jose Lobatonはどこか悪いのではないかと噂する向きもありましたが、やはり故障していたとのことで、DL入りとなりました。箇所は左肩(投げる方ではない)。しばらく前から痛みがあり、なかなか良くならないということで今回のDLとなりました。打率は2割に満たないものの、控え捕手としてはよくやってくれていたという印象。まずはしっかり直すことです。

一方のPedro Severinoは4月にRamosが忌引で休んだ際に昇格して以来の再昇格。Syarcuse(AAA)の正捕手として、.259/.307/.324というまずまずの打撃成績を残しています。守備力には元々定評があります。何ならこのまま控え捕手の座を奪い取ってくれてもいいです。

● パイレーツとの間でトレードに合意。Mark Melanconを獲得し、Felipe RiveroとTaylor Hearnを放出。Reynaldo Lopezを再招集
トレードについては、後日別に記事を書きます。Felipe Riveroが抜けたことによる25人ロースターを埋める形で30日の先発投手としてLopezを再招集。

● Melanconが25人ロースター入りし、Lopezをオプション
翌31日の試合を前に、Mark Melanconが25人ロースター入りし、Lopezをオプションしました。

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