2016/05/09

5/8 Arrietaは攻略したのにサヨナラ負けの4連敗で地区2位に後退

L3-4x(13)@CHC (Season 19-12)
Roark(ND) 6.0IP 0ER(1R) 4H 2BB 7K
Perez(HD5) 0.1IP 2ER 1H 1HBP
Petit(BS) 3.2IP 0ER 6H 2K
Treinen(L2-1) 0.1IP 1ER 1H(1HR) 1K
Ramos 3/6 BB R RBI
Espinosa 3/6 HBP
Murphy 2/7 R
Harper 0/0 6BB(3IBB) 1HBP

勝たなければならなかった試合。勝てた試合。でも、負けました。

カブス先発は昨季のサイヤング賞投手、Jake Arrieta。今季も4月21日のレッズ戦でのノーヒッターを含め6戦6勝(4月の月間MVP)。昨季も8月以降、12戦11勝(残り1試合もブルペンが打たれて同点に追いつかれたものの、延長戦チームは勝利)で終えており、目下17連勝中。最後に黒星がついたのは昨年7月25日のことという、間違いなく今のMLBで最も手ごわい投手。

そんなArrietaに対して打線はよく頑張ったと言えるでしょう。3回にはRyan Zimmermanのレフト線への二塁打でBryce Harperが1塁から激走して先制。4回はWilson Ramosの好走塁などでチャンスを作りAnthony Rendonの二ゴロをBen Zobristがジャッグルして併殺崩れとなる間に1点追加。そして5回には1死3塁からRamosが三遊間を破るタイムリー。5回3失点(自責点2ですが、非自責点もArrieta自身のエラーによるもの)。各打者がボールに食らいついていき、とにかく球数を投げさせることに成功。5回表を投げ終えて100球に到達し、5回裏の打席で代打を送られて降板。この時点で、ナショナルズが3-1とリードし、このままいけば、Arrietaに黒星を付けることができるはずでした。

ナショナルズの先発Tanner Roark。こちらはもう本当によく頑張りました。失点はエラーで出塁した走者をワイルドピッチで生還させてしまった4回の1点だけ。初回2死満塁、3回2死3塁、5回2死3塁、6回2死1,3塁といずれもピンチを迎えましたが、勝負どころを抑え切り、自責点0。熱投という表現が頭に浮かんだ力のこもった110球。あのまま勝っていれば間違いなくこの試合のMVPとなるはずでした。

が、残念ながら、そうはいきませんでした。

一番の誤算は7回表に投入したOliver Perez。先頭打者の投手Trevor Cahillにカウント0-2と簡単に追い込みながら内野安打(Perez自身に当たったもの)で出塁を許すと、続く打者にはストレートの四球。これの後送りバントで1死2,3塁とされたところで降板(この犠打のアウトのためにホールドが付いたのは皮肉です)。Yusmeiro Petitに代えたところで、3番のKris Bryantを敬遠する策もあったと思いますが、ベンチの判断は勝負。結果的には裏目に出てセンター右への2点タイムリーで同点とされました。

この時点で、Arrietaの黒星も、Roarkの白星も消えてしまいました。

この後、Petitは3回2/3を無失点でつなぎ、Jonathan Papelbonも2イニングを無失点(もっとも、あわやサヨナラ打という二塁打をKris Bryantに打たれましたが、途中からセンターに入っていたMichael Taylor⇒Danny Espinosa⇒Ramosの素晴らしいリレーで本塁タッチアウトにしてもらった結果ですが)とディフェンスでは粘りを見せましたが、13回裏Blake TreinenがJavier Baezに左中間スタンドに運ばれてサヨナラ負け。

その間、ナショナルズはもっと得点できるチャンスがたくさんありましたが、残塁の山。同じことはカブス打線にも言えることがでしたが、ナショナルズは悲惨の領域。得点圏にランナーを置いて19打数1安打(上記のRamosの1本だけ)。チーム残塁21。象徴的なのはボックススコアでとりわけ目立つ、Zimmermanの個人残塁12という数字。この試合、Zimmermanの前を打つHarperは6四球のMLBタイ記録(これについては別記事を書くつもりです)。もう1打席も死球で、実に全7打席、四死球で出塁。上述の通り3回にはタイムリー二塁打を打ちましたが、以降の6打席全て凡退。特に、延長10回と12回はいずれも2死1,2塁からHarperが敬遠されて満塁で打席に立ちましたが、センターフライと緩いサードゴロ。12回はヘッドスライディングまで試みましたが、結果はアウトで、しばしグラウンドに突っ伏していました。まあ、Zimmerman1人だけのことではありませんが、あのシーンがチームのフラストレーションをよく表していました。

これでカブスに4戦スウィープを喫し、開幕以来守ってきた地区首位の地位をメッツに譲渡しました。このロード10連戦は5勝5敗。

さあ、ホームに帰って、やり直しです。

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