2016/03/13

STノート③(3/7-12) 先発投手争いが面白い

先発3本柱の後の2席を争う、Tanner Roark、Joe Ross、Bronson Arroyoの3人による争いが面白くなってきました。

最初の登板では2番手として登板したJoe Rossが7日に先発。4安打2失点で予定の3回を投げ切れませんでしたが、内容は悪くなかったとの評価。同じく前回は2番手として登板して打ち込まれていたBronson Arroyoも10日の試合で先発機会を与えられ、なんと3イニングをパーフェクト(3奪三振)という好投。簡単には引き下がりません。さらに、12日には7日にRossの後で登板したTanner Roarkが2度目の先発マウンドに上がり、チームで一番早く4イニングを投げ切り、1失点。こちらも負けていません。

ここまで、2先発を含む3試合計9イニングで1失点、内容としても9奪三振、2四球と文句の付けようのない結果を残しているRoarkが一歩前かとは思いますが、最後の席をめぐってはなかなか先を見通せない楽しみな展開となってきました。最終的には、Arroyoの契約条件やRossに課されるであろう投球回数上限など、いろいろな考慮要因が絡んできそうですが、当面はArroyoの次の登板に注目です。

その他のトピック。

● 出遅れ選手
前回出遅れ選手として紹介したうち、Wilson Ramosは11日の試合に問題なく出場。投手陣では、Oliver Perez、Felipe Rivero、Jonathan Papelbonは各2試合に登板しました。このうち、Papelbonは11日の試合で滅多打ちにあって1イニングさえ投げ切れず。2試合ともマウンドに上がる際にブーイングが起きているようで、11日の試合ではイニング途中で降板させられるときに拍手が起きたとのことです。心情的には同意です。スプリングトレーニングのうちにもっと激しく打ち込まれてリリースされてしまえばいいのに、と本当に思っています。さすがに開幕してしまったら応援せざるを得ないのでしょうから。

ということで、残るは、足底筋膜炎のRyan Zimmermanとふくらはぎを痛めて調整が遅れているMatt Belisle投手の2人。Zimmermanはとりあえず13日の試合にDHとして出場するようですが、その後どういう調整となるか、率直にとても心配です。Belisleも重症ではないとのことですが、マイナー招待選手という立場ですからゆっくりはしていられないはず。

そのほかの選手では、マイナー契約招待選手のBrendan Ryan内野手が9日の試合中にどこかを痛めて途中退場しましたが、詳細は不明です。

● Michael Taylorの評価上昇中
オフにBen Revereが加入したことで4番手外野手に下がることが既定路線となっているMichael Taylorですが、12日の試合で3安打するなど、ここまで19打席に立って.444/.474/.722、1本塁打。2盗塁を記録し、守備でも相変わらず光っています。課題の三振は相変わらず多めですが、打撃が柔らかくなったとBaker監督以下の評価は上昇。

Revereも好調で、13打席に立っての打率は.538とTaylorを上回っていますが、パンチ力を含めた期待感という意味ではTaylorが上回っています。リードオフという役目を期待するならもちろんRevereに軍配が上がりますが、下位ならTaylorを使ってほしいですね。Jayson Werthを休ませて、レフトにRevereでもいいわけですが・・・。

● Espinosa頑張れ!(ショート争い)
そのWerthはベテランらしく余裕の調整をかましており、今のところ5試合9打席で1安打。まあ、それはいいとして、心配なのはDanny Espinosa。6試合12打席に立ってヒットなしの1四球のみ、5三振といいところがありません。

Espinosaがしっかり成績を残せばショートのレギュラーとして起用されるはずでした。が、控えとしてのベンチ入りが濃厚と思われているStephen Drewが14打席で三振なしの.333/.429/.417という成績を残してアピールしています。さらに、トッププロスペクトのTrea Turnerも、打率こそ2割弱ですが、20打席で4四球を選び、内野安打と記録されてもいいような足で稼いだ相手エラーがあったり、3盗塁を記録するなど自慢の足を披露して評価を高めています。

● ベテラン勢奮闘中
前回も紹介したScott Sizemore。9日の試合で3号を打つなど依然打撃好調で19打席で.471/.526/1.118.という数字を残しています。Tony Campana外野手も、Sizemoreと並ぶチーム最多の9試合出場で.400/.438/.667の好成績。また、Reed Johnsonも長打こそありませんが、打率.357を残しています。

投手陣でも、Sean Burnettが3試合に登板して3イニングを9人で片づける奮闘ぶり。

いずれも開幕ロースター入りは苦しい立場の選手ばかりですが、頑張っています。

● Giolitoとほかのプロスペクト
Lucas Giolitoは9日のタイガース戦で2度目の登板。8回裏にマウンドに登ると、先頭打者のTyler Collins外野手にセンターへ本塁打され、続く打者にも二塁打を打たれましたが、後続は三者三振でした。

他の投手陣では、Nick Leeが3試合3イニングをパーフェクト。ちょっと映像を見ましたが、変則的なフォームで面白いかもしれません。Rafael Martinが4試合4イニングを無失点。また、既にマイナーキャンプ行きとなりましたが、Austin Vothも2試合2回2/3を無失点、5奪三振という結果を残していました。

野手陣では、Turnerのほかに目立つのは二塁手のChris Bostick。13打席に立って.333/.467/.500という数字もさることながら、3四球に対して三振は1つだけです。

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