2014/12/05

2014 シーズンレビュー1: 会心の地区優勝

毎年恒例のシーズンレビュー。例年はもう少し年末になってから書くのですが、今年は年末が忙しそうなので今のうちに…。

まずはレギュラーシーズン編です。

Matt Williamsを新監督に迎えて臨んだ2014年シーズン。序盤はややもたつきブレーブスに先行を許しましたが、中盤以降に地力を発揮して首位に立つと、終盤はさらに勢いを増してゴールイン。終わってみれば96勝66敗、2位に17ゲームという大差をつけての独走地区優勝、ナ・リーグ最高勝率。さらに最終戦でのノーヒッターというオマケ付き。

シーズン序盤は期待外れに終わった昨季の再現のようでした。メッツ相手に開幕3連勝するなど他チームには強さを見せ、最終的に4月は貯金4で終えましたが、ブレーブスにだけは直接対決1勝5敗と勝てませんでした。そのブレーブスから2ゲーム差の3位で4月を終了。さらに苦戦したのが5月で4つも負け越してしまいました(この時点でちょうど5割)。苦戦の原因は攻撃力不足。開幕戦でのWilson Ramosを皮切りにRyan Zimmerman、Bryce Harper、Adam LaRocheと主力が続々と離脱。4月は頑張っていたAnthony Rendonの減速とともに得点力が失われていきました。

昨季と違ったのは、ナショナルズだけでなくブレーブスももたついたこと(地区首位は変わりませんが、昨季が10だった5月末時点の貯金が今季は5)。ブレーブスはこの後、6月こそ貯金2でしたが、7-8月は勝率5割と減速し、9月にはなんと8勝19敗と大きく負け越し。ポストシーズン進出さえも逃すことになりました。

そんなブレーブスを尻目に、6月以降、ナショナルズは快進撃を開始。6-7月で貯金10と勝率を上げてブレーブスをとらえると、8月12日から21日にかけての怒涛の10連勝(しかも、うち5試合はサヨナラ勝ち)。8月だけで貯金9を荒稼ぎして地区首位を固めました。さらに9月に入っても白星を重ねて独走態勢。全く危なげないままに順調にマジックを減らして、9月16日、敵地アトランタでブレーブスを破って地区優勝を決めました。この1戦を含め9月に6試合組まれたブレーブスとの直接対決は4勝2敗。苦手意識もすっかり克服しました。

その後もペースを緩めることなく9月の月間成績は19勝8敗。残り2戦を残した時点でナ・リーグ最高勝率を決め、そして迎えた9月28日のレギュラーシーズン最終戦。詳細は当日の記事を読んでいただければと思いますが、まさに有終の美を飾る1戦で締めくくりました。この後のポストシーズンの展開を知っている人が振り返ってみると、ピークがちょっと早く来過ぎたということになってしまいますが、レギュラーシーズンとしてはこれ以上ない終わり方でした。

いつものようにチーム・スタッツも振り返っておきます。

打撃成績は「中の上」といったところ。総得点は9位、本塁打は10位、チーム打率12位、出塁率8位、長打率10位、三振率は21位、盗塁は12位。悪くはないけれども、チームを引っ張ったという感じの数字でもありません。

チームを引っ張ったのは何といっても投手陣。防御率3.03は独走でのトップ。奪三振率は13位と平均的な水準でしたが、与四球率、被本塁打率ともやはり悠々の1位。先発投手に限れば、奪三振率も5位の高水準。先日の記事でも書きましたが、先発ローテーションをほぼ固定できたということが何よりの勝因ということでしょう。

以上、98勝した2012年シーズンをも上回る会心のレギュラーシーズンだったのですが・・・・・・。

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