2014/02/18

2014 ST Outlook 4 (内野手)

野手陣の集合日は水曜日ですが、火曜日の時点で既に全野手が到着したとの報。よしよし。

さて、スプリングトレーニングの見所シリーズ、続いては内野手編をお送りします。

●オフの動き
[OUT]
Steve Lombardozzi (Trade to DET)
Chris Marrero (DFA)
Chad Tracy (FA)

40人ロースターから3人がいなくなったのに、追加補強はありませんでした。それだけ現有戦力に自信を持っているということでしょう。マイナー契約でも、18日で40歳になった元ナショナルズのJamey Carrollが目立つ程度。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster]
Adam LaRoche
Anthony Rendon 
Ryan Zimmerman 
Ian Desmond
Danny Espinosa
Tyler Moore 
Zach Walters
[Non-Roster Invitees]
Jamey Carroll
Mike Fontenot
Will Rhymes 
Matt Skole
Josh Johnson
Brock Peterson

メンバーは昨季の終盤とほとんど変わっていませんが、何かと話題の多い内野陣。

最も注目を集めているのが、セカンドのレギュラー争い。候補は、昨季の大不振でマイナーに降格されたDanny EspinosaとそのEspinosaに代わってしっかり成績を残したAnthony Rendon。Rizzo GMやWilliams監督はEspinosaにも平等にチャンスを与えると明言しており、一騎打ちを展開することになります。とは言っても、昨年の実績、トッププロスペクトとしての期待度、そして将来性から、Rendonが有利なことは明らか。Espinosaは三振を減らすなど内容を向上し、かつ数字も残し、さらにRendonが故障するかかなりの不振に陥るかした場合しか、レギュラーを得ることはないでしょう。健康にキャンプを過ごして控え内野手の地位を確保することが現実的な目標だと思います。トレードの噂もありますが、その抜群の守備力からショートの控えとしても計算されているはずで、価値が下がり切っているこのタイミングで放出することはないでしょう。

もう1つの注目は、Ryan Zimmermanがどの程度ファーストの守備につくことになるかです。2005年のメジャーデビュー以来(健康でいる限りは)ナショナルズのサードを守り、華麗な守備でファンを魅了してきました。2009年にはゴールドグラブ賞も獲得しましたが、2012年に肩を痛めてから送球が不安定化し、昨季前半の送球エラーの連発で一気に評価を落としました。後半で安定した送球を見せて一度は雑音を消しましたが、オフにWilliams監督が、相手先発が左投手の日にAdam LaRocheを休ませて、Zimmermanをファーストで使う構想を披露すると、Zimmermanもそれを受け入れる発言をしました。そして実際、16日にキャンプ地入りしたZimmermanはファーストミットを持参していたそうです。LaRocheとの契約が切れた来季の構想を推し量る意味でも注目。個人的には、LaRocheを休ませるなら、Tyler Mooreを使ってやればいいのにと思っていますが。

そのLaRoche。前回の2年契約のときと同じように、1年目は期待外れでFAを前にした2年目に大活躍してくれることを期待していますが、何より不安なのは健康状態。オフに投げるほうの肩に簡単な手術を受けたということで、その回復具合がまず気になります。いずれにせよ、大ベテランなのでゆっくりの調整だとは思いますが、開幕後もスロースタートということでは許されません。

ショートのIan Desmondについては、ただしっかり調整してくれるだけを期待しています。それよりもむしろ、(おそらく交渉を継続しているであろう)長期契約に合意できるかどうかに期待を込めて注目しています。

上記の5人以外に40人ロースターに入っているのはMooreとZach Walters。Mooreには是非奮起して、もしもLaRocheが間に合わない場合には開幕スタメンを狙うような活躍を見せてもらいたい。Waltersの長打力は魅力ですが、正直なところ、まだ開幕ベンチを狙える位置にはないでしょう。あくまでDesmondが故障したときの備え。

マイナー契約選手では、大ベテランのCarrollの名前が目立ちますが、御年40歳の大ベテランが開幕ロースター入りするようでは、チームとして失敗と評価せざるを得ないでしょう。

プロスペクトでは唯一Matt Skoleが呼ばれました。昨年も呼ばれ24打席で.250/.406/.333という立派な数字を残しながら、AAでの開幕直後に故障でシーズンを棒に振るという不運。故障は完全に癒えている様子。今年こそ、頑張って下さい。

●開幕予想
LaRoche, Rendon, Desmond, Zimmerman, Moore, Espinosa
Espinosaもまずまずの成績を残すもののやはり三振の多さは改善せず、堅実な成績を残したRendonがセカンドのレギュラーとして開幕。Zimmerman、Desmondは順調に調整。LaRocheがやや出遅れ、その間に出場機会を得たMooreのバットが絶好調で早々にベンチ入りを決める。最後の最後にEspinosaが生き残る。

2 件のコメント:

ハーパー さんのコメント...

内野陣の動きは本当にエスピノーザ次第ですね。
復活してくれれば来季以降は一塁ジマーマン、二塁エスピノーザ、三塁レンドン、遊撃デスモンドで解決なのですが…
ラローシュはいい意味で期待を裏切ってほしいですね。なんか髭も伸ばし始めたみたいですし(笑)

estoppel さんのコメント...

>ハーパーさん
返事が遅れました。
いやいや、個人的にはサードはZimmermanのままでいて欲しいですね。MooreかSkoleが育って後釜に座ってくれるのがベストシナリオですが、そうならなくてもZimmermanは何とかサードのままでいてほしいです。まあ今ざっとみたところではFAにはほとんど期待できないし、トレードといっても相手があることなので、何とも・・・。
とにかくまずはみな健康でいてくれることが何よりです。特にLaRoche。