2014/02/16

2014 ST Outlook 3 (ブルペン)

いよいよキャンプが始まりました!

Matt Williams監督は朝5時にクラブハウスに入ったそうです(気合い入ってるなあ)。初日のブルペン入りは、Gio Gonzalez、Doug Fister、Taylor Jordanなど。昨年は初日にリタイヤしたChristian Garciaも無事に投げ込めたそうで、まずは順調な立ち上がり。

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さて、今日はブルペン編。

●オフの動き
[OUT]
Ian Krol (Trade to DET)
Fernando Abad (Trade to OAK)
[IN]
Jerry Blevins (Trade from OAK)

そもそも不足していたブルペン左腕の中で、昨季最も多くのイニングを投げてくれたFernando AbadIan Krolとの2人をそろってトレード放出。昨季が出来過ぎだった感のあるKrolをDoug Fisterのトレードの駒として使ったことには好印象を受けましたが、Abadの放出には(DFA後で見返りが下層のマイナー選手だったこともあり)やや疑問を感じました。ただ、後に同じアスレティックスから、Abadに比べてアップグレードになるJerry Blevinsを獲得したので、最終的には納得できる動き。また、マイナー契約ではLuis Ayalaが出戻っています。

●スプリングトレーニングの見所
[40 man Roster] 
Tyler Clippard (R)
Drew Storen (R)
Rafael Soriano (R)
Craig Stammen (R)
Jerry Blevins (L)
Ryan Mattheus (R)
Christian Garcia (R)
Aaron Barrett (R)
Xavier Cedeno (L)
Erik Davis (R) → 2月13日 60日DL(右ヒジ痛)
[Non-Roster Invitees]
Luis Ayala (R)
Cray Hensley (R)
Tyler Roberston (L)
Manny Delcarmen (R) 
Daniel Stange (R)
Gabriel Alfaro (R)
Jash Roenicke (R)

順当にいけば今年もRafael Sorianoがクローザーとして開幕を迎えるはず。例年調整が遅いSorianoですが、昨シーズンは不安定な投球が目立ち信頼を落としているのですから、早めにしっかり調整してください。

そのSorianoに代わってクローザーを務めるとすればDrew StorenTyler Clippardの2人となるわけですが、2人とも、特にStorenには、ずっとトレードの噂が付いて回っています。山あり谷ありながらもこの数年間のチーム(ブルペンのみならず)を支えくれた2人が安売りされるような形で退団するところは見たくない。他球団でクローザーの地位を約束されるなら送り出してやりたい気持ちもありますが、Sorianoの不安定ぶりを考えると実力者の2人をこのスプリングトレーニング中に手放す余裕はありません。

この3人に加え、すっかりブルペン投手として完成した感のあるCraig Stammenとオフにトレードで獲得した左腕のBlevinsの「学生時代の友達コンビ」までの5人は故障さえなければ確定的。

残りの2枠のうち1枠はロングリリーフ。先発5番手争いで脱落した中から、Ross OhlendorfTanner RoarkRoss Detwilerの誰かが残ることになると思われます。Taylor Jordanはあくまで先発投手として育成されており、ローテーションに残れなければAAAで開幕でしょう。このうちDetwilerはオプションが切れているので(意外にもOhlendorfはまだオプションが1回残っているそうです)、Detwilerがローテーション争いに敗れて、かつ故障していなければ、ほぼ自動的にDetwilerに決まりでしょう。

順当なら残り1席をめぐって残りの10人ほどが争うことになります。実績ではRyan Mattheusが最有力ですが、昨季後半の不安定なピッチングで評価は下がっており、競争に勝ち残ることが求められる立場となっています。

その他、40人ロースターの投手のうち、面白い存在なのはXavier CedenoChristian Garciaの2人。Cedenoは昨シーズン、限られた機会ながらいい投球を見せており、対左打者用としてブルペン入りする可能性も十分あります。そして、この記事の冒頭にも書いたGarcia。2012年終盤にメジャーデビューして高く評価され、先発投手に(再)転向させられるほどの期待を集めて迎えた昨年でしたが、スプリングトレーニングの初日に腕の痛みを訴えてシャットダウン。その後ハムストリングも痛めてシーズンを棒に振りました。再起に向けての春になります。

この記事をドラフトしていた時点では、もう1人Erik Davisも注目株としようと思っていましたが、キャンプ初日に右ひじ痛のために60日DL入り。当然、開幕ロースター入りはなくなりました。

マイナー契約では、何といってもAyalaの存在が目立ちます。昨季は故障39試合の登板にとどまったとはいえ、防御率は3.27。ブレーブスの一員としてNLDSでも3試合に登板しました。健康に過ごせば、開幕ロースター入りの有力候補でしょう。

●開幕予想
Storen, Clippard, Stammen, Blevins, Cedeno, Ohlendorf, Ayala
Sorianoは調整遅れのためDLで開幕。開幕時のクローザーはStorenが努めることになる。Clippard、Stammen、Blevinsは順調に調整。ロングリリーフはOhlendorf (DetwilerはDL)。左腕のCedenoが安定したピッチングを続けて生き残り、最後の1枠はマイナー契約からのAyalaが滑り込む。

2 件のコメント:

ハーパー さんのコメント...

なるほど。勉強になります。ガルシアは順調に回復しているみたになのでSTでどれだけピッチングを見せるか楽しみですね。オフにメキシカンリーグでも好投していました。それからレフティの層が薄いですからセデーニョが安定してくれれば厚みが増すと思いますし、ブレビンスをワンポイントだけでなく、1イニング任せたりと起用法が広がりますね。

estoppel さんのコメント...

>ハーパーさん
左腕でいえば、Sammy Solisもブルペンセッションでかなりの好印象を与えているようです。

まだスプリングトレーニングが始まってほんの数日ですが、盛り上がってきました。