2012/12/28

2012 シーズンレビュー2: あと1球だった

続いてポストシーズン編。思い出すのも鬱ですが、何とか書き切りました。

レギュラーシーズン1位の成績を収めたナショナルズ。今季から追加されたワイルドカードゲームを勝ち上がったカージナルスとディビジョンシリーズを戦うことになりました。前年のワールドシリーズチャンピオン。最後は、その経験の差が出た、ということでしょうか・・・・。

第1戦、伏兵Tyler Mooreの活躍により3-2で先勝。これでシリーズを優位に進めるかと思われましたが、第2戦はJordan Zimmermannが、そしてワシントンに戻った第3戦ではEdwin Jacksonが早々につかまりいいところなく連敗。

Strasburgをシャットダウンしたのが間違いだったとかなんとか雑音がやかましくなりましたが、それを黙らせたのが第4戦の先発Ross Detwiler。6イニングを自責点0という快投を演じると、7回からはJordan Zimmerman、Tyler Clippard、Drew Storenの3人がなんと8奪三振。そして1-1で迎えた9回裏。Jason Werthが13球目をレフトスタンドに叩き込んでのサヨナラ勝ち。今季一番の歓喜の瞬間でした。翌朝のワシントンポストは大事にとってあります(笑)。

これで、このシリーズの勝ちは間違いないと思いました。

迎えた第5戦。3回を終えて6-0とリードした時には、思いは確信に代わりました。

じわりじわりと追い上げられても、負けるはずはないと思って見ていました。

8回裏にKurt Suzukiのタイムリーが出て2点にリードを広げ、9回表のマウンドには9月半ばにクローザーに復帰してから14試合に登板してわずかに1失点のDrew Storen。

このマジカルなシーズンがここで終わる理由は何もないはずでした。

あと1球だったんです。ほんとに。2死3塁。打者Yadier Molina。カウント2-2。ボール、ボール。2死1,3塁。打者David Freese。カウント1-2。ボール、ボール。え、今の入ってるんじゃないの・・・。ボール。満塁。打者Daniel Descalsoに初球を弾き返されて同点・・・。ショックを隠しきれないうちに次のPete Kozmaが逆転打・・・。なんだか訳の分からないままの出来事でした。

歓喜から奈落の底へ突き落とされるとはまさにこのこと。Molinaの場面かFreeseの場面かは覚えていませんが、球場のナショナルズファンの子どもが満面の笑顔でテレビに映されていました。あの子はあの後どうしたんでしょう。あの子の笑顔を奪った上記4人。絶対許さないからな!  ええ、逆恨みってやつですよ(笑)。

これまで当ブログでは、勝手ながら My Enemy Number 1Mark Teixeiraを、Number 2Zach Greinkeを認定してきましたが、今回この4人をまとめてNumber 3に認定させて頂きます。本当はカージナルスというチームにしたいくらいですが、まあそういうわけにもいかないので代表として4人にします。

ところで、1つ気がかりなのは、あれだけのショックを受けたStorenが何の後遺症もなく立ち直ってくれるかどうか。この苦い経験を糧にして、一回り大きな選手になってくれることを願うばかりです。そしてチームには、来年こそポストシーズンを勝ち抜いてくれることを期待します。

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