2012/06/11

6/10 Harper激走、フェンウェイでスウィープ

W4-3@BOS (Season 35-23)
Zimmermann 7.0IP 3ER 7H 2BB 7K 2.91
Clippard(S8) 1.0IP )ER BB 3K 2.30
Espinosa 2/4 2double R 2RBI BB K SB(9) .228
Desmond 2/4 double R SB(7) .266
Bernadina 2/4 double RBI K SB(5) .250
Harper 0/0 R BB .2

がっぷり四つに組んだ見ごたえのある好試合。メジャーデビュー以来38試合目で初のベンチスタートとなったBryce Harperがたった1打席(1走塁)で勝負を分けました。

ナショナルズ先発のJordan Zimmermannとレッドソックス先発のJon Lesterがともに好投し、6回終了まではいい投手戦。序盤に内野ゴロの間に1点ずつを取り合った後、4回裏にDavid Ortizがライトスタンドにパワーで運ぶソロ。Papiはまだまだ衰えていないところを見せてくれて、ちょっと嬉しかったです。

試合が大きく動いたのは7回。2-1とレッドソックスがリードで迎えた7回表。Ian DesmondとTyler Mooreが連打で出塁(予断ながら、Desmondの打球の判定は不可解でした。インプレーのボールなのに触っちゃダメですよ)。さらにダブルススチールで無死2,3塁と絶好機を作りました。ところが、Jesus Floresはあっさり三振、Roger Bernadinaもスクイズバントを打ち上げてしまい2アウト。何やってんだ!!と血圧が上がったところで打席に入ったのがDanny Espinosa。カウント2-1から内高めの速球を強振した打球はレフトへの飛球。打った瞬間は上がり過ぎたなーと思いましたが、打球はグリーンモンスターに当って転々・・。二者が還って逆転に成功しました。他の球場では何でもないレフトフライに終わるところでしたが、これぞフェンウェイという二塁打(動画)。Espinosaは右打席では.381/.480/.714とMVP級の数字を残しています。左打席では.188/.268/.288とマイナー降格水準ですが。

残念だったのはせっかく勝ち投手の権利をもらったZimmermannが粘りきれなかったこと。7回裏、同じように連打で無死1,2塁のピンチを作ると、犠打と内野ゴロので同点に追いつかれてしまいました。なかなか勝ち星が増えませんね・・・。

8回は両軍とも主軸が打席に入りましたが得点できず。3-3の同点のままで9回へ。9回表1死走者なしで代打に送られたのがBryce Harper。打ち気にはやっても不思議はない(実際、試合後には「ホームランを狙っていた」とコメントしています)場面でしたが、しっかり見極め四球。2死となった後、Bernadinaが名誉挽回とばかりにライト線へのヒット。画面はライトのRyan Sweeneyがフェンスに届く前に打球を処理するのを映していましたので、Harperは三塁止まりかと思いました。しかし、投球と同時にスタートを切っていたHarperは速度を緩めることなく全力疾走。中継プレーの乱れもあって、一気に本塁まで還ってきてしまいました。前日の守備で背中を軽く痛めたためにこの日は先発から外れていましたが、そんな故障など微塵も感じさせないまさに激走。暴走もたまにありますが、この積極的な走塁はファンをたまらなくさせます。若さでもぎ取った1点。生還後のガッツポーズまで何度見ても気持ちいいです(動画)。
Photo by Jim Rogash/Getty Images
9回裏は3連投となったTyler Clippardが、四球を1つ出しながらも3者三振で3連続セーブを記録。フェンウェイ・パークでまさかのスウィープ。貯金をシーズン最多の12としました。

MVP: Bryce Harper

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